蝶を呼ぶ木
気になっていた道路脇の花木。
車を停め観察していたら、家人らしき方がおられたので、何という木か尋ねる。
「ちょっと待ってよ!」と、奥様を呼びに行かれる。奥様、曰く、
「名前、わからんのよ〜。いただいたんだけど、蝶が来るんだって。匂いがあるみたいよ〜」
蝶!!なんだか、ときめく!!
帰って調べたら、ブッドレアとわかった。
英名バタフライブッシュ。
ひらひらと舞う蝶を見ると、追いかけたくなる。知らず知らずのうちに憧れている。
オジギソウは不思議ちゃんなのです!
オジギソウ
触れるとおじぎをすることはみんな知っているけど、花がこんなに可愛いこと、知ってますか?
去年?いや一昨年前に植えて、
もうダメかなと思っていたら、思いがけず今年も芽を出し、花をつけました。
夜景に似合うグラスファイバーの置物のような花。葉は、触れてくださいと言わんばかりの羽状複葉、なのに茎はトゲトゲ…
何考えてんのかわかんない、不思議ちゃんなのです。
今年のモード
身近な自然界における勢力争い、ことに野草界においては、様々な気候的条件と運(うん)に左右されるらしい。気温、降雨量などはもちろん、人間によって刈られるタイミングにもよる。
田舎では夏になると、おじさん達がせっせと草刈り機をフル回転させ、そこら中の草を刈る。そんな草刈り合戦の中を勝ち抜き、生き延びることができるかどうかは運任せである。成長期に刈られてしまうとその年はお目にかかれない。しかし、根が残っていれば翌年も芽吹く。運よく刈られた後に葉を伸ばし、つぼみをつければ花開くことができる。
今年の野原や道端に目をやると、どうやらマツバウンランが勝ち組みらしい。
我が家の庭においても、一昨年前に持ち込まれたマツバウンランが今年のモード。移植して2年目までは保護対象になるが、3年目からは自立していただかなくてはならない。
また、毎年適度に茂り、抜きたい時は抜きやすく、私的に大変重宝しているのがコメツブツメクサ。丈が高くならず、緑の期間も長く、花もかわいい。草を生やしたくないところにこれを増やせば、地面を覆ってくれる。水やりなどの世話も不要。
しかし、どんな条件であれたくましく生き残るのが、○○カヤ、○○スゲ、○○シバといった、野草の王様?抜こうが刈ろうが薬漬けにしようがへこたれない。だれからも見向きもされない嫌われ者。だけどそんな奴らがこの地球の緑を支えているのだと思う。
植物の生き残り戦略
あえて狭いところに芽を出す植物がいるような気がする。広いスペースがあるのになぜ?
スノーフレークの脇に芽を出しているオダマキを見つけた。毎年、芽を出すけれど今ひとつ育ちが悪く花も付けずにいたので、ほぼ忘れてしまっていた。
しかし、今年はご覧の通り!
もしかして、強いものの陰に隠れて生き延びる作戦かも!繁殖力の旺盛ではない植物にとって、抜かれたり食べられたり、踏んづけられたりするのを免れるために、場所を選んでいるのではないか?コバンザメ作戦と命名!
窮屈で硬い地面がお好きなようだ。
ネジバナは種子をとばすが、毎年、思いもよらぬ所に芽を出す。しかも狭くて硬いところに!逆に目立っているので、増やしたい私としては、抜かずにすむ。もしかして、ネジバナ君は、それをわかってるのかも⁉︎